IMS Japan Society

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「7 Things You Should Know About Digital Badges(デジタルバッジについて知っておくべき7つのこと )」(日本語訳)

2019年7月12日



要約

デジタルバッジは、スキルやコンピテンシーの検証済みの指標であり、多くの場合、マイクロクレデンシャルの完成を表します。バッジは通常、インターンシップからの学習、ボランティア活動、その他の共同カリキュラム活動など、成績証明書には示されていない能力を表します。バッジはオープンバッジの標準に準拠しており、積み重ね可能なものがますます多くなっています。つまり、高度なバッジ、証明書、または学位への適用が可能です。

ELI(EDUCAUSE Learning Initiative)の7つの「知っておくべきこと」シリーズでは、新しい学習テクノロジに関する簡潔な情報を提供しています。各概要は単一のテクノロジーに焦点を当て、それが何であるか、それがどこへ向かっているのか、そしてなぜそれが教育と学習にとって重要なのかを説明しています。これらの概要を専門用語のないトピックの簡単な概要に使用して、時間のない同僚と共有してください。

7つのことの概要に加えて、あなたはあなたの教育機関での教育、学習、そして技術問題に取り組むのに役立つ他のELIリソースを見つけることができるかもしれません。詳細については、ELIのリソースページをご覧ください。

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デジタルバッジ

シナリオ

Wyandotte州立大学を卒業した後、毎年、Marie Brannon学務担当副総長はちょうど終了した年度を全 体的に振り返ってみました。今年度彼女の印象に残ったのは、教育機関の代わりとなるクレデンシャ ルの増加率であり、それはデジタルバッジのエコシステムの拡大により少なからず助成されている。 バッジは、特定のタスクやアクティビティを認識するトークンから、学習者のスキルの習得や知識の 習得の高度な指標へと急速に進化しています。そして学生達は今バッジを獲得する機会を熱心に求め ています。

Wyandotte州立大学はリーダーシップ、多様性、チームワーク、コミュニケーション、個人的および専 門的能力開発のためのその他のスキルを含むトピックに関する数十の学際的なマイクロクレデンシャ ルを開発しました。多くは1単位のコースですが、ゼミに基づいているものもあり、対面でもオンラ インの両方で学習できます。それぞれのマイクロクレデンシャルごとの修了にデジタルバッジが発行 されます。 Wyandotteのすべてバッジはオープンバッジ標準に準拠しており、基礎となるコースワー クとその評価方法に関するメタデータが含まれています。学生は自分のデジタルバッジをソーシャル ネットワークや就職ネットワークに表示したり、インターンシップ、大学院課程、または就職のため のアプリケーションの一部として共有したりできます。

たとえば、医学生は、ヘルスケアのリーダーシップに焦点を当てたいくつかのオプションコースを受 講して、それぞれのバッジを獲得できます。これらのバッジは、コミュニケーションとメンタリング のマイクロクレデンシャル用のバッジと合わせて、リーダーシップの卓越性に関わる証明書を獲得で きます。一方、学部生はオンライン国際連携学習(COIL)コースの修了または留学を通じて、グロー バルコラボレーションのドキュメントスキルのバッジを獲得できます。

最初は消極的でしたが、ほとんどの教員はWyandotte州立大学の学生が従来のコースとプログラムのた めの成績証明書や卒業証書に反映されていない分野での専門知識を証明する手段としてバッジを使っ ているのを見るようになりました。さらに、地元の雇用主の中には、大学と提携して、従業員が新し いスキルを身に付けるのに役立つバッジの基準を開発しています。

Brannon氏はWyandotte州立大学が教育的提供物および学習者にデジタルバッジを与えるプログラムを 開発し続けることを期待しています。Wyandotte州立大学は、Wyandotte州立大学と他の教育機関がお 互いのバッジを認識し、証明書または学位を取得することができるようにするプログラムの調査をし ています。学習者が彼らのキャリアを通じて自分のスキルを磨く必要があることを知っているので、 彼女は大学が働く専門家が彼らの学習を継続する新しいチャネルとデジタルバッジを介して学習をす る文書の開発を行うには、多くの機会があると見ています。

1.それは何ですか?

デジタルバッジは、「多くの学習環境の中で生まれる達成度、スキル、品質、または関心」の検証済 みの指標です。高等教育機関において、バッジは、マイクロクレデンシャル、特定のスキルや能力に フォーカスを当てたその学習単位を認識する好ましい方法になっています。バッジは、卒業証書が学 位を表すように、マイクロクレデンシャルを表します。バッジには、発行者によって埋め込まれた豊 富なメタデータを含めることができるので、バッジが表している達成と彼らが何を学んだかというこ とをを明確にするのに役立ち、雇用主などの第三者が、それらを検証することを可能にします。バッ ジはIMSグローバルのOpen Badges標準に準拠しており、バッジシステムは透明性と移植性を確保する ための認定を受けています。標準は、学習者と本人の身元を検証します。発行機関は、具体的な学習 とそれに基づく根拠となる基準として、バッジの有効性を確認します。そしてバッジとそのメタデー タを広く共有することができます。多くの教育機関では、バッジは積み重ねが可能です。つまり、バ ッジが獲得されると、基礎となるクレデンシャルは、高度なバッジ、証明書、または学位として認め られることが可能です。

2.それはどのように機能しますか?

バッジは、誰が何かを行いましたか、彼らが何を行いましたか、そして誰が彼らがそうしたと言いま すか、という3つの質問に答えます。バッジはしばしば、複雑な科学情報の伝達における専門知識、特 定のソフトウェアソリューションにおけるアジリティ、またはプロジェクト管理スキルのような成績 証明書に記載されていないコンピテンシーを表しています。バッジを獲得するパスは異なります。い くつかの教育機関では、学習者はもちろん - 履修単位であろうとなかろうと - 知識やスキルを身に つけるためにバッジの獲得につながるコースを受講します。他の場所では、おそらく学生は特定のス キルを習得したことを示す証拠としてインストラクターによって評価されたバッジを提出するでしょ う。バッジはアカデミックプログラムの間の学習者の進捗を記録することができますし、別途取得す ることすできますし、またはおそらく卒業生が雇用主に見せて、どの職場に配属できるかということ を助けるためのツールになります。バッジを獲得するための基準と、学習者が基準を満たしているか どうかを評価するルーブリックは、インストラクター、単科大学または総合大学、大学システム、ま たは全国協会によって作られるかもしれません。企業はバッジをスタッフの開発とトレーニングを認 識するためのツールとして使用しています。ベンダーのソリューションはデザインに協力し、バッジ を発行します。

3.誰がやっているのですか?

University Professional and Continuous Education Association(UPCEA)による190の4年制教育機 関に関する2016年の調査では、94%が何らかの代わりになるクレデンシャルを発行していたことがわ かりました。デジタルバッジは、一部のこれらの新しい形式のクレデンシャルとしてますます認識さ れるようになってきています。コロラド州立大学は、さまざまなトピックにバッジを提供しています 。ニューヨーク州立大学機構の教育機関は様々なマイクロクレデンシャルを提供しています。それは デジタルバッジによって認識されています。バッファロー大学で提供されているバッジは、システム 全体の方針の下で、学術の厳密性、革新性およびマイクロクレデンシャルに焦点を当てていて、証明 書や学位に積み重ねていくことができます。メイン大学は、Engaged Black Bear Initiative(学生エ ンゲージ面と)を主体にして、学生エンゲージメント、リーダーシップ、および拡張学習のためのバ ッジプログラムを提供しています。メリーランド大学システムは、Badging Essential Skills for Transitions(B.E.S.T)(過渡期のために不可欠なスキルのバッジ)を主体にして、雇用主が学習者の コラボレーション、コミュニケーション、クリティカルシンキング、リーダーシップ、および問題解 決を含む、8つのキャリアに不可欠なスキルに関する能力を理解するのに役立つよう努めています。 ePortfolios with Evidence-Based Badges(E2B2)(証拠ベースeポートフォリオバッジ)の大部分を主 対にしているノートルダム大学は、幅のあるデジタルバッジを提供しています。ウィチタ州立大学は 労働力トレーニングと継続教育に焦点を当てたバッジを提供しています。 IBMは組織内外のスキルと 成果を認識し、従業員のスキルアップのための戦略としてバッジを広く使用しています。

4.なぜそれが重要なのですか?

バッジは伝統的な学術記録には利用できない学習の証拠をとらえています。例えばバッジはインター ンシップ、ボランティア活動やその他の正規のカリキュラムと並行する活動を通じて得られたスキル のように、伝統的な教室の外で行われる学習を文書化することができます。従来の証明書や卒業証書 を補完するものとして、バッジは学生が自分の経験を理解し、それらを企業経営者が求めるスキルに 変換するのを助けます。バッジは、企業経営者が将来の従業員が申し出る特定のスキルを理解するの にも役立ちます。バッジを獲得すると、さまざまなバックグラウンドを持ち、さまざまな学術目標を 持つ学生が自分の教育的なパスを調整して、証明書や学位を取得するモチベーションを維持できるか もしれない。更なる上達を目指したり、職業とする目標に見合うスキルを再調整する学習者にとって 、バッジに特定の分野における分野固有のトレーニングの証拠を提供することができます。

5.欠点は何ですか?

バッジにはさまざまな種類と定義があり、特に各バッジの背後にあるメタデータが明確でない場合、 バッジが表す資格情報について混乱を招く可能性があります。すべてのバッジがオープンバッジの標 準および可搬性に関する保護に準拠しているわけではありません。発行者が廃業するようなことがあ れば、可搬性がマイナスの影響を与える可能性があります。学術的監督の基準はさまざまで、学習者 は既存の登録プログラムのコースを使用する高品質のマイクロクレデンシャルを求めています。発行 者は開発プロセスについて透過的です。一部の大学関係者や企業経営者はバッジを真剣に扱いません 。また大学管理者や教職員は、依然として伝統的な学位プログラムに対する脅威としてそれらを見て います。企業は採用にバッジを使用するようになってきましたが、企業経営者が理解し、価値を高め 、バッジをより一貫して幅広く採用するのを助けるためにもっと多くの作業が必要です。

6.どこへ向かっていますか?

最近の証拠は、将来の従業員を評価する手段としてバッジが企業経営者の間でますます受け入れられ ることを示唆しています。一部の人はこの分野でのさらなる発展は2つの要因によって左右されると信 じています。教育機関はビジネスニーズと教育プログラムを連携し、さらにバッジの使用に関する標 準の開発を可能にします。多くの高等教育機関が企業経営者と提携して、労働力のニーズに明確に関 連するバッジをデザインしていくでしょう。バッジと包括的な学習者記録を含む学習者中心のデジタ ルクレデンシャルを相互運用可能にする標準ベースのエコシステムの作業は継続され、そしてバッジ の評価に関心が高まっています。作業が進むにつれて、単科大学や総合大学がバッジ作成プログラム を開発し、維持するのに必要な努力について懸念が生じる可能性があります。バッジやそれらが表す マイクロクレデンシャルの成長が、高等教育機関がどのように提供され、資金提供されているかとい う従来のモデルにどういう影響を与える可能性があるかというような深い質問が出てくるかもしれま せん。

7.教育と学習に与える影響は何ですか?

バッジには21世紀のワークプレイスに必要とされるスキルをカリキュラム、カリキュラムと並行した 学習、と実務経験をリンクさせる可能性があります。バッジは学生が何を学んでいるのか、そしてな ぜ学ぶのかということを、より意図的にフォーカスを当て、彼らはよりカスタマイズされた学習体験 の機会を創出することができるようになります。学習者の業績を専門的能力および業界基準と整合さ せることによって、学生の雇用の可能性を支援します。バッジは、従業員は、職場での成功のために 適切なスキルを欠いているという懸念に対処することができます。検証可能なデジタルクレデンシャ ルを通して、学習者は個別のスキル、能力、学習成果を認識されているエコシステムの不可欠な部分 として、バッジは、どこでどのように学習が重視されるかを変えるのを助ける可能性を秘めています 。